このような疑問にお答えします。
この記事の内容
- シェアハウスで入居拒否はあるのか
- シェアハウスの入居審査の流れ
- どんな理由で落とされるのか
- 入居審査の特徴3つ
書いてる人の自己紹介
シェアハウスアドバイザーの「KOTARO」です。
ボクはフリーWEBデザイナーとして活動しながら、5年間の実体験をもとに、シェアハウスアドバイザーとして「物件の提案」や「住人のサポート」を行っています。
そんなボクが「シェアハウスの入居審査」について解説していきます。
シェアハウスの入居審査の重要性
新しい仲間との出会いが待っているシェアハウス暮らし。
「コスパ」「仲間」「異文化交流」など魅力が多いシェアハウスですが、もちろん誰でも入居できるわけではありません。シェアハウスには一般賃貸とは異なる「入居審査」が存在します。
「入居審査」の基準の中でも、いちばん重要なのが「住人との相性」。入居者の人柄に関する審査が無いと、協調性のない人や迷惑な住人に入居されてしまう恐れがあります。
ですので、皆が仲良く暮らしていくためには「入居審査」が重要になります。
もちろん人気のシェアハウスになるほど審査基準は厳しくなります。シェアハウスへの入居を楽しみにしていたのに、審査で落ちてしまった…。ということがないように、入居審査と基準について詳しく理解しておきましょう。
シェアハウスで入居拒否はあるのか
国土交通省が出した「シェアハウスに関する市場動向調査結果について」の2015年8月〜9月の調査を参考に、「入居希望者に対する入居拒否の有無」を見てみましょう。
- 行ったことがある:81.7%
- 行ったことがない:18.3%
シェアハウスは入居審査が簡単だというイメージを持たれている方も多いですが、実際には8割以上の管理会社が「入居拒否を行ったことがある」と回答しています。もちろん、入居拒否を行ったことがない2割のシェアハウスも、入居審査は必ずあるはずです。
シェアハウスの入居の流れ
シェアハウスによって入居の流れは異なりますが、おおよそ以下のステップとなります。
- お問い合わせして、内覧の予約をする
- 物件を内覧する
- 入居のお申し込みをする
- 管理会社規定の入居審査・面談を受ける
- 契約成立後、初期費用の支払い
- シェアハウスへ入居する
このような流れが一般的な入居の流れとなります。
審査は「4.管理会社規定の入居審査・面談を受ける」のステップですが、「2.物件を内覧する」の間で、入居希望者がどんな人柄なのかをチェックしているマネージャーも多いです。
審査があるとはいえ、明るく振る舞ったり、キャラを作る必要はありません。あくまで自然体に接することが大切です。
どんな理由で落とされるのか
先に紹介した「シェアハウスに関する市場動向調査結果について」の2015年8月〜9月の調査から、次は「入居拒否の理由(複数回答)」を見てみましょう。
- 無職である:13.8%
- 家賃の支払能力が ないと思われる:32.8%
- 保証会社の審査が通らなかった:19%
- 現入居者との相性が 合わないと思われる:67.2%
- 希望する入居期間が短すぎる:53.4%
- 希望する入居期間が長すぎる:5.2%
- 入居希望者の年齢が低い:25.9%
- 入居希望者の年齢が高い:41.4%
- その他:22.4%
- 無回答:1.7%
入居拒否の理由の中で一番多いのが、「現入居者との相性が 合わないと思われる:67.2%」です。
いかに「人柄」や「協調性」を重要視しているのかが分かります。
入居審査の特徴3つまとめ
最後に、シェアハウスを入居する上でクリアすべき審査基準について、3つの特徴をまとめます。
支払能力があるのか?
支払能力に関する入居拒否の理由はこちらです。
- 無職である:13.8%
- 家賃の支払能力が ないと思われる:32.8%
- 保証会社の審査が通らなかった:19%
一般賃貸だと、個人事業主やフリーターという職種を理由に審査で落とされることもありますが、シェアハウスの場合は「職業」よりも「支払能力」が重要視されます。シェアハウスにもよりますが、フリーターの方でもシェアハウスへ入居できる可能性はありますので、気になる物件があったら、一度お問い合わせしてみるのが良いでしょう。
契約期間
シェアハウスの規約に関する入居拒否の理由はこちら。
- 希望する入居期間が短すぎる:53.4%
- 希望する入居期間が長すぎる:5.2%
多くのシェアハウスで採用している「定期借家契約」は、一般賃貸の「普通賃貸借契約」と比べて更新期間が短いのが一般的ですが、それでも8割以上のシェアハウスは契約更新期間を「6ヶ月以上」と決めています。
あまりに短期間の入居だと、「管理会社の収益性」「責任ある入居者の態度」が見込めないためです。
人柄・協調性・関係性
シェアハウスの入居審査の中で、一番重要な人柄にに関する入居拒否の理由はこちら。
- 現入居者との相性が 合わないと思われる:67.2%
- 入居希望者の年齢が低い:25.9%
- 入居希望者の年齢が高い:41.4%
一番大切なのは「協調性」。
内覧の前に遅刻しない、あいさつをする、清潔感がある、メールの態度など、最低限のマナーをちゃんと守れることが大切です。
しかし審査基準は人柄や協調性だけではありません。
現入居者との相性が最重要視されます。
「年齢」もその中のひとつ。管理マネージャーから見て、明らかに現入居者とのジェネレーションギャップを感じるなら、入居を断られることもあります。
ちなみにシェアハウス入居者の年齢層は20〜35歳で全体の9割を占めているのが現状です。それ以外の年齢の入居者に関しては、年齢を理由に断られる可能性もあります。
また、他の例として、コンセプト型シェアハウスだと、コンセプトに沿った入居者なのかも判断基準となります。
まとめ | 入居審査は入居者が仲良く暮らすための大切な基準
シェアハウスの入居者は、支払能力だけでなく、常識、マナー、モラルなど社会性が求められます。
逆に言えば、他の住人もある程度、常識人だという保証にもなります。
迷惑住人や協調性の無い住人と共同生活を送ることがないように、入居審査は大切なものです。