
このような疑問にお答えします。
この記事の内容
- シェアハウス内のトラブル調査
- よくある騒音トラブル
- 解決方法
書いてる人の自己紹介

シェアハウスアドバイザーの「KOTARO」です。
ボクはフリーWEBデザイナーとして活動しながら、5年間の実体験をもとに、シェアハウスアドバイザーとして「物件の提案」や「住人のサポート」を行っています。
そんなボクが「シェアハウスの騒音トラブル」について解説していきます。
入居者間トラブルの調査
国土交通省が出した「シェアハウスに関する市場動向調査結果について」の2015年8月〜9月の調査による「入居者間のトラブル」についての調査はこのようになっています。
- 騒音:25.7%
- 私物を共有スペースに置く:18.7%
- 契約者以外の部外者の無断宿泊:13.3%
- 入居者の所有物の盗難:9.6%
- 浴室やトイレの利用ルールを守らない:18.6%
- 清掃、ゴミ出しのルール、当番を守らない:18.5%
- 害虫・害獣の発生:10.7%
- シェアハウスの近隣居住者とのトラブル:6.1%
- その他:2.6%
- 特になし:40%


どんな音が騒音トラブルに発展するのか?
実際、騒音トラブルとなる生活音はどんなものがあるでしょう?
一例をまとめてみました。
- 目覚ましの音がうるさい
- 電話の声、話し声、いびきがうるさい
- TV、音楽などの個室家電音がうるさい
- 洗濯機などの共有家電の音がうるさい
- ドアを閉める音、足音がうるさい
ハウスルールには、深夜帯に限り、家電使用の制限、電話の制限などを設けているシェアハウスは多いですが、さすがに目覚まし時計の使用まで制限はされません。


ある程度の騒音に対する「ルール」はあるものの、それ以外に関しては「マナー」や「譲り合い」に任せているのが現状です。
騒音トラブルは根が深い
騒音トラブルはシェアハウスだけの問題ではありません。
マンション、アパート、一戸建て、どの物件でも問題はあります。


騒音トラブルは、場合によっては警察沙汰の事件にまで発展する可能性もあります。
このように深刻なトラブルにも関わらず、第三者を介する解決が難しく、根が深い問題です。
「第三者を介する解決が難しい」というのは、
- どんな部屋でも騒音を完全に遮断できない
- 隣人が非常識なのか、本人がクレーマーなのか判断が難しい
- 隣人が「お互い様だ」と言い出したら、泥沼の水掛け論になる
という扱いにくい問題なのです。



騒音トラブルの解決方法(内覧時)
騒音トラブルへの対処法について、解説していきます。
まず、一番大切なことは「内覧時に騒音環境を見極める」ということです。
- 左右上下の部屋に入居者がいるかどうかを確認する
- 壁を叩いて、響きを確認する
- 週末や夕方など、自分が生活する時間帯に内覧する
- 直接、入居者に聞いてみる
また、お試しで1日体験入居できるシェアハウスなら、実際の生活感を体験できるので安心です。
壁を軽く叩いてみて、固く詰まった感じの音なら防音性の高いコンクリート壁です。向こう側に響くような壁なら防音性の低い石膏ボードなどになります。
騒音トラブルの解決方法(入居後)
入退去が多いのがシェアハウス。内覧時には問題なくても、後々隣人トラブルに巻き込まれることもあります。
そんな場合は、このような手順を踏むと良いでしょう。
- 管理会社へ相談する
- 隣人との話し合いをする
- 自分でもやれることは試してみる
- 部屋を変えてもらう
- 管理会社へ「隣人の退去」を依頼する
- 無理なら自分が引っ越す
まずは冷静になること。そして、感情的にならないことが大切です。
1.管理会社へ相談する
まずは隣人ではなく、管理会社へ訴えましょう。良識ある管理会社であれば、隣人へ注意連絡があるはずです。
2.隣人との話し合いをする
管理会社の注意にも関わらず、改善が見られない、改善はあったものの充分でない場合は、直接隣人と話し合いをするのもひとつです。
先にも書いたように、騒音トラブルは「第三者を介する解決が困難」な問題でもあります。
当事者間の話し合いで分かり合える場合もあります。
ただし、「相手と話し合いはしたくない」という相手もいますので、その場合は次のステップへどうぞ。
3.自分でもやれることは試してみる
騒音トラブルは深刻です。
でも、隣人の迷惑の認識の甘さや、生活習慣にも関わることなので、すぐに解決しない場合もあります。
今夜、快適に過ごす手段として
- ベッドの位置を変えてみる
- 耳栓を買って試してみる
などの対策も検討してみてはいかがでしょうか?


4.部屋を変えてもらう
いろんな対策にもかかわらず、一向に改善が見られない場合は、管理会社に相談して「部屋を変えてもらう」というのもひとつです。
もちろん、管理会社側は「部屋の移転には応じたくない」のがホンネのはずです。部屋のクリーニング費や、他の住人との兼ね合いもあるので、「NG」を出す管理会社の方が多いと思います。
ただ、管理会社に「コトの深刻さ」は伝わりますので、隣人へ更に強めに注意があるはずです。
5.管理会社へ「隣人の退去」を依頼する
それでも隣人に改善の兆しがない場合、何を言ってもムダなようです。
管理会社に隣人の退去を訴えてみましょう。
ここへ来て重要なのが、管理会社が自分と隣人について、どう判断しているかということです。
つまり、
- 自分がクレーマーなのか
- 隣人が迷惑な人なのか
によって、管理会社の対応は変わってきます。
自分がクレーマーだと思われないためには、
- 迷惑行為を仕返していない
- 自分側もベッドの配置変えや耳栓などで努力している
- 「今すぐ退去させろ」など、無理難題を言わない
など、トラブル時の自分の対応も気にしておく必要があります。
管理者側も、「良い住人には長く住んでもらいたいはず」なので、希望は受け入れられるかもしれません。
6.無理なら自分が引っ越す
それでも管理会社が何も行動を起こさない場合は、退去するしかありません。
残念ながらクレーマーと思われてしまっているかもしれません。
もしくは、シェアハウスを管理する能力のない会社なのかもしれません。
悔しいですが、騒音による苦しい日常を送るくらいなら、さっさと気持ちを切り替えて引っ越しするのが良いです。
まとめ | 騒音トラブルは感情的になりやすい。でも冷静な対処が必要です。
いかがだったでしょうか?
シェアハウス入居者の4人に1人が抱える「騒音トラブル」。
根が深い問題なだけに、冷静な対処が必要となります。