こういった疑問にお答えします。
“この記事の内容”
- だれでも気になる「どんな人が住んでるのか?」をかんたんに見極める方法
- シェアハウス選びで見落としがちなポイント
- 自分に合ったシェアハウスを絞り込む3STEP
書いてる人の自己紹介
この記事を書いているボクは、シェアハウスで5年間、述べ200人以上と共に暮らしてきたシェアハウス経験者です。
シェアハウスは個性があります。
「どんな人が集まりやすいのか?」「どんな関係性なのか」はとても大事な判断材料ですが、なかなか見えづらい部分でもあります。
そこでこの記事では、たくさんのシェアハウスの中から「自分に合ったシェアハウスを絞り込むまでのコツ」を解説しますので、ぜひご覧ください。
前提:良いシェアハウスかどうかは、良くも悪くも「住人」次第です。
あえて説明する必要もないと思いますが、「他人と時間・空間をシェアする」ということは、シェアハウスで暮らす最大の魅力でもありますが、逆に不安要素にもなりますよね。
実際、シェアハウスでの住人間でのトラブルはけっこう多いです。
「入居期間中の入居者間のトラブル」は入居者の60%以上います。
http://www.mlit.go.jp/common/001151588.pdf
国土交通省がまとめた「シェアハウスに関する市場動向調査結果について」(平成27年)
トラブルを回避するために、どんな住人が入居しやすいかを見極めて、「自分にあったシェアハウス」を選びましょう。
2つの視点で絞り込んでいきます。
- どんな人が暮らしているのか?(人)
- どんな交流なのか?(関係)
シェアハウスの住人を見極めるポイント
「どんな人が暮らしているか?」を見極めるポイントは下記になります。
- オープンの時期
- 収容人数
- 価格帯
- イベント写真
- 男女の比率
- 年齢層
- 張り紙
- 共有スペースの整理整頓
- 部屋の位置
それぞれのポイントを「ステップ形式」で解説していきますね。
STEP1:ホームページから住人を推測して絞り込む
今、シェアハウス物件はすごい勢いで増えています。首都圏のシェアハウスはすでに4500件以上あるそうです。これだけ多いと、気になる物件すべて内覧行くのはシンドいですよね(苦
まずはホームページから絞り込みましょう。
ご参考までに、シェアハウスを検索できるサイトはこちらです。
シェアハウスのオシャレオモシロフドウサンメディア ひつじ不動産
シェアハウス・ゲストハウスの東京オークハウス
Colish(コリッシュ) - コンセプトのあるシェアハウス生活はじめよう
オープンの時期を確認する
オープン時期を確認するのは「関係」を見極めるためです。
もしあなたが人見知りだったり、コミュニティに馴染めるか心配だったら、「最近オープンした物件」がおすすめです。
理由は、「コミュニティに馴染める難易度」が圧倒的に違います。
ただし、ニューオープンの物件だと、「どんな住人と暮らすことになるのか分からない」という別の問題が発生するので、選ぶ理想としてはオープン後1〜6ヶ月経った頃が一番安心ですね。
収容人数はどのくらいか
こちらも住人同士の「関係」に影響します。
シェアハウス(というかコミュニティ)の「関係性」というものは「収容人数」によって傾向が違います。
人数が少ないほど人間関係は「密接」に、多いほど「希薄」になる傾向にあります。
例えばイメージはこんなかんじです。
- 家族規模(3〜7人くらい):住人というより同居人。家族のように密接で、良くも悪くもだらしない自分をさらけ出せる。
- 部活規模(8〜20人くらい):人の好き嫌いを選んで個々で交流できる規模。ただし、イベントごとなど欠席すると目立つ。
- 教室規模(21〜40人くらい):仲良しグループが複数ある。住人同士で知らない顔もある。
- マンション規模(40人超え):ほぼマンション暮らし。関係性は希薄だけど、干渉されない自由がある。
自分の中で「住人とどのくらいの距離感で繋がりたいのか?」を考えて自分にあった規模のシェアハウスを選ぶのが良いですね。
価格帯がふさわしいか
価格帯は「人」と「関係」を見極めるために役立ちます。
シェアハウスへ暮らす「目的」は人それぞれ異なります。例えば「人と交流がしたい」「お金を節約したい」「備え付けの設備が魅力的」などがありますね。
例えばあなたが「人と交流がしたい」という目的でシェアハウスを探しているとして、「低価格がウリのシェアハウス」に暮らすとどうなるでしょうか?
暮らし始めたものの、期待したほど人との交流もなくガッカリすることになるかもしれませんよね。
または自分より住人の平均年齢が若くて困惑するかもしれません。
あるいはスペースをシェアすることは、彼らにとって「迷惑」と感じるだけかもしれませんね。
ポイントとしては
- 相場より低価格なシェアハウスは「節約」目的の「学生や新社会人」が好みやすい
- 相場と同じか高額のシェアハウスは「交流」「設備」目的の「社会人」が好みやすい
という2つの傾向を把握して、選びましょう。
イベントの写真を掲載しているか
SNSやホームページ上で、イベント写真を定期的に公開しているシェアハウスは人間関係の「風通しが良い」と言えます。
つまり「陰湿」な関係になりにくいということです。
「私生活も公開されるのはイヤ」と思う方もいるかもしれませんので、どちらが良いかはそれぞれの好みだと思います。
ちなみに、撮影の時は全員が無断で掲載されるわけではなく、ほとんどの場合、断ればちゃんと配慮してもらえますよ。
いかがでしょうか?
上記を参考の上、さらに他の判断材料である「立地」や「インテリア」や「設備」なども考慮すると、けっこう絞られてきたのではないでしょうか?
では次にお問い合わせの時に確認すべきことを紹介します。
STEP2:お問い合わせで推測して絞り込む
続いては、STEP1で確認できない情報を「お問い合わせ時」に調べて、さらに絞り込みます。
今の男女の比率を確認する
「女性専用シェアハウス」などは別ですが、男女とも入居可能なシェアハウスでも「どちらかの性別に偏ってしまっている」ことが稀にあります。
例えば学校でも、「共学」「女子校」「男子校」では、話題も雰囲気も全然違いますよね?
お問い合わせ時に確認したいのは
- 現在の男女比率
- 運営会社は男女比を制限しているのか
の2点です。
入居時には問題なくても、その後「異性ばかりが入居」してきて、住みづらくなる。・・・ということも稀にありますので、後者も確認しておきたい部分です。
元同居人も、わたしの退去後に女性ばかりが入居してきたようで、「肩身が狭くなった」とボヤいてました。
入居者の年齢層を確認する
そのシェアハウスが「自分の年齢に適しているか?」も大事です。また「同じくらいの年齢の住人がいるか?」もチェックしておきたいところです。
とはいえ、シェアハウスで暮らす年齢層は幅広いです。
- 10代:1.5%
- 20代:63%
- 30代:31%
- 40代以降:1.5%
- 無回答:3%
シェアハウス内でも、仲良くなるのはだいたい年齢が近い人たちです。
自分の年齢に近い住人がいるかどうか、大事なチェックポイントになります。
いかがでしょうか?
実際に「お問い合わせ」をしてみることで、さらに絞られてきたのではないかと思います。
最後に内覧時に確認すべきことを紹介します。
STEP3:内覧で最終的に絞り込む
お問い合わせしたら、次のステップは「内覧」です。実際に物件を見ると、印象が変わることも多々あります。
張り紙のチェック
共有部分の「張り紙」をチェックします。
気をつけるべきポイントは
- 内容を確認して、実際にどんなトラブルがあるのかを把握
- 張り紙の書き方を確認。上手な言い回しかどうか
- 張り紙の注意が反映されているのか確認
張り紙チェックを見ることで「運営会社の影響力」が分かります。
張り紙は、このような判断材料になります。
- 張り紙が少ない場合 > 放置状態
- 張り紙が多くても、それが反映されていない場合 > 影響力が弱い
- 高圧的な張り紙 > 運営会社と住人の意思疎通に問題
あくまで可能性ではありますが、注意して確認するべきポイントのひとつです。
※ちなみにシェアハウス運営会社の影響力はとても大事です。
住人同士で解決できないトラブルの時には、運営会社に対応してもらうことになります。
シェアハウスに暮らしていれば住人同士のトラブルは多かれ少なかれ、必ず起こると考えていたほうが良いです。
運営会社選びについてはこちらで記事を書いています。
共有スペースの散らかり具合
自宅にゲストを招く時、部屋が散らかっていたら片付けますよね?
シェアハウスも同じです。
内覧者が来る時は、見栄え良く整理するのが「運営側」の仕事でもあります。
もし内覧時にも関わらず、あなたが共有スペースが散らかっている印象を受けた場合は、このような心配があります。
- 実際は、内覧時よりもっと散らかっている
- 担当マネージャーの管理が良くない。もしくは影響力が低い。
清潔感についても個人差がありますので、「自分の主観」で判断すると良いと思います。
部屋のロケーション
次にトラブルになりやすいのが「騒音問題」です。
ほとんどのシェアハウスでは、賃貸マンションのようにコンクリートの壁で隔てられていません。
入居後に、個室へ聞こえてくる「騒音」が気になり、部屋選びを後悔する人多いです。
お互いに悪意がないことなので、住人の間で少し気まずい雰囲気にありました。
騒音は「部屋の位置」と密接な関係があります。
- 水回りが近い
- 入り口が近い
- 共有スペースが近い
- 人が通りやすい
あなたと住人の関係性が悪くならないように、部屋のロケーションに注意することはとても大事です。
番外編
「シェアハウスの住人を見極める方法」について解説しましたが、シェアハウスが主催するイベントへ参加してみるのもひとつです。
直接会って話すことができれば、それがベストですよね。シェアハウスの内情も教えてもらえるかもしれません。
シェアハウス初心者の方は、シェアハウスの雰囲気だけでも体験しておくのもアリですね。
イベント開催しているシェアハウス
まとめ
いかがだったでしょうか?
ワンルームマンション選びとは、まったく違うポイントばかりですね。
繰り返しになりますが、快適なシェアハウス暮らしは、住人による影響が一番大きいです。
上記のチェックポイントに注意しながら、シェアハウス入居前の判断基準としてご参考にしてください。